好きこそ物の上手と云う言葉があるが、gustav師匠のブログはそんなモンでは無い。唯事では無いのである。
私も一時は目標に、とも思ったが、とてもでは無い、足元にも及ばぬ。これを御読みの皆の衆も、師のブログを遡って御覧あれ。常人の技では無い事がお判りであろう。
師は、モーツァルトは宇宙人ではないかと言う。私もほぼ同様な考えであるが、師自身は何者ならんと思う。
御自身のブログ記事のみでも偉業認定されるべき処、当ブログの拙記事に対しても、実に懇切丁寧長文に亘るコメントを賜る。当然、他のブログ記事にも目を通し、コメントされて居る事であろうから、恐るべき集中力と忍耐力を有して居られると言わざるを得ぬ。将に超人の所 業である。
私も一時は目標に、とも思ったが、とてもでは無い、足元にも及ばぬ。これを御読みの皆の衆も、師のブログを遡って御覧あれ。常人の技では無い事がお判りであろう。
師は、モーツァルトは宇宙人ではないかと言う。私もほぼ同様な考えであるが、師自身は何者ならんと思う。
御自身のブログ記事のみでも偉業認定されるべき処、当ブログの拙記事に対しても、実に懇切丁寧長文に亘るコメントを賜る。当然、他のブログ記事にも目を通し、コメントされて居る事であろうから、恐るべき集中力と忍耐力を有して居られると言わざるを得ぬ。将に超人の所 業である。
その超人gustav師は、最近デッカのVPOのBOX物を中心に聴いて居るとの事である。それで、当ブログの記事との絡みの中で、そのBOXのブルックナーの交響曲5番はマゼール盤だと云う事が解った。BOXの選曲者も中々やるわい、と思ったが、良く考えるとデッカ録音でVPOのブル5はクナ盤とマゼール盤位しか無い事に気付いた。それ処か、デッカ録音はVPOのブルックナー自体が思ったより少ないのである。
デッカ盤、ベーム/VPOの3番、4番が有名なので、もっとあるように錯覚して仕舞うが、5,6,9番は無いし、7,8番はDG録音である。
デッカ盤、ベーム/VPOの3番、4番が有名なので、もっとあるように錯覚して仕舞うが、5,6,9番は無いし、7,8番はDG録音である。
不思議な事に、好きな演奏が何故か同じレーベルに偏って仕舞う事がある。今回の表題のベートーヴェンのヴ ァイオリンコンチェルトも然りで、私の好みの音盤はPHILIPSに偏っている。
シェリング盤の2種とグリュミオー盤で、私がこの曲を聴く場合は大体がこの3枚のどれかと云う選択になる。稀には新しき録音のCDを聴かぬ訳ではないが、結局は口直し(耳直し)で上記音盤を取り出す羽目になる。
この曲の特徴は、ソロとオケが対等である処で、両者のバランスが悪いと詰まらない。録音も含め、両者の一体感が肝要なのである。
シェリング盤の2種とグリュミオー盤で、私がこの曲を聴く場合は大体がこの3枚のどれかと云う選択になる。稀には新しき録音のCDを聴かぬ訳ではないが、結局は口直し(耳直し)で上記音盤を取り出す羽目になる。
この曲の特徴は、ソロとオケが対等である処で、両者のバランスが悪いと詰まらない。録音も含め、両者の一体感が肝要なのである。
シェリング/ハイティンク/コンセルトヘボウ管 73年録音 PHILIPS盤 LP
シェリングの演奏は端正である。そして大らかで良く歌い、人の声で語り掛けて来るような独特の温度感を有して居る。ハイティンクのバックは、美しくオケを鳴らす事に努めて居るのが好ましい。私はこのオケの音色が聴きたいのである。
この時期VPOは爛熟期で、BPOも最も完成度の高い時期であるが、このコンセルトヘボウの頑固な美しさは異様な程である。この当時の音盤マニアは、コンセルトヘボウこそが最高のオケだ、と本気で思って居たのである。
シェリングの演奏は端正である。そして大らかで良く歌い、人の声で語り掛けて来るような独特の温度感を有して居る。ハイティンクのバックは、美しくオケを鳴らす事に努めて居るのが好ましい。私はこのオケの音色が聴きたいのである。
この時期VPOは爛熟期で、BPOも最も完成度の高い時期であるが、このコンセルトヘボウの頑固な美しさは異様な程である。この当時の音盤マニアは、コンセルトヘボウこそが最高のオケだ、と本気で思って居たのである。
グリュミオー/コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウ管 74年録音 PHILIPS盤 LP
私はグリュミオーの弾くヴァイオリンの音色が好きである。何時如何なる時でも最上の美しさで期待を裏切らないのがグリュミオーだ。滑らかでシルクの如き艶と触感があり、刺激感が無く心地良い。デイヴィスも強い個性を打ち出す人ではないので、コンセルトヘボウの美しさと厚みが自然で、色彩感豊かである。しかしこのオケ、聴けば聴く程恐るべきオケである事が理解出来る。
この音盤は、回数で言えば、恐らく一番多く聴いて居る音盤だ。最後のたたみ掛けで胸を熱くして終わるのである。
私はグリュミオーの弾くヴァイオリンの音色が好きである。何時如何なる時でも最上の美しさで期待を裏切らないのがグリュミオーだ。滑らかでシルクの如き艶と触感があり、刺激感が無く心地良い。デイヴィスも強い個性を打ち出す人ではないので、コンセルトヘボウの美しさと厚みが自然で、色彩感豊かである。しかしこのオケ、聴けば聴く程恐るべきオケである事が理解出来る。
この音盤は、回数で言えば、恐らく一番多く聴いて居る音盤だ。最後のたたみ掛けで胸を熱くして終わるのである。
シェリング/シュミット=イッセルシュテット/ロンドン響 65年録音 PHILIPS盤 LP
一番録音の古い盤を後ろに持って来るには訳がある。この演奏の後に、他の演奏を聴くと薄く感じて仕舞うからなのである。御題がベートーヴェンで、ヴァイオリン・コンチェルトと来れば、イッセル親父で悪かろう訳が無い。この人の伴奏、ちょっと聴きでは理解し難い処がある。要するに渋いのだ。であるから、音盤の悪さや、再生機器の状態で割を喰う羽目になる。
処が、一旦この親父の凄味を感受して仕舞うと病み付きになる。通のグルメ料理みたいな親父だ。
この録音も、ロンドン響か、と諦めるととんでもない。シッカリとイッセル親父の所業が捉えられた名録音だ。
シェリングは新盤よりは硬質感があるが、基本的には同じ路線で、端正で語りかけるような表現が持味である。伴奏に煽られて力が入って行く感じも好ましい。3楽章出だしのソロで、聴き手に「一緒にやろうぜ」と、語りかけて来るシェリングの味わいが堪らない。
一番録音の古い盤を後ろに持って来るには訳がある。この演奏の後に、他の演奏を聴くと薄く感じて仕舞うからなのである。御題がベートーヴェンで、ヴァイオリン・コンチェルトと来れば、イッセル親父で悪かろう訳が無い。この人の伴奏、ちょっと聴きでは理解し難い処がある。要するに渋いのだ。であるから、音盤の悪さや、再生機器の状態で割を喰う羽目になる。
処が、一旦この親父の凄味を感受して仕舞うと病み付きになる。通のグルメ料理みたいな親父だ。
この録音も、ロンドン響か、と諦めるととんでもない。シッカリとイッセル親父の所業が捉えられた名録音だ。
シェリングは新盤よりは硬質感があるが、基本的には同じ路線で、端正で語りかけるような表現が持味である。伴奏に煽られて力が入って行く感じも好ましい。3楽章出だしのソロで、聴き手に「一緒にやろうぜ」と、語りかけて来るシェリングの味わいが堪らない。